学校に行けていなくても、学びをあきらめたくない。
これは、BESCHOOLがずっと大切にしている想いです。
「勉強しなきゃ」とは思っていても、
今の状態では、なかなかうまく始められない。
親としても、どう関わればいいか悩んでしまう――
そんなときこそ大切にしてほしい、
“学びたい気持ち”を育てる関わり方について、
よくあるご相談をもとにまとめました。
■ 無理に始めさせなくて大丈夫
まず最初にお伝えしたいのは、
**“無理に勉強させなくてもいい”**ということ。
不登校の状態にあるお子さんは、
学校や集団の場でのストレス、評価への不安、自己否定など、
心にいろんな重りを抱えていることがあります。
その状態で「勉強しなさい」と言われても、
気持ちが追いつかず、余計に自信を失ってしまうこともあります。
まずは、
「勉強=安心してやっていいこと」
と本人が思えるような環境や関わりを整えることが先決です。
■ “学びたい気持ち”は、こうして育つ
「勉強する気がないのではなく、まだその気持ちが育っていないだけ」
私たちは、そう考えています。
では、どうすれば“学びたい”気持ちは育つのでしょうか?
そのためには、親として次のような姿勢が大切です。
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✔ 比べない(他の子や過去の自分と)
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✔ 否定しない(失敗や止まっている状態も含めて)
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✔ 小さな“やってみようかな”を見逃さない
本人が「自分でやってみたい」と思える小さなきっかけを
受け止めて、そっと応援すること。
それが、学び直しの一歩になります。
■ 焦る気持ちも、自然なこと
とはいえ、保護者の方にとっては
「このままで大丈夫?」という不安や焦りも当然のことです。
それは、お子さんを大切に思っているからこそ。
焦る気持ちは、愛情の裏返しです。
でも、そのままの形で子どもに伝わると、
「また責められている」
「やっぱり自分はダメなんだ」
と感じさせてしまうこともあります。
まずは、焦っている自分の気持ちを否定せずに受け止めてあげること。
そこから、少しずつ関わり方を整えていくことが大切です。
■ 子どもが前向きになる「声かけ」のヒント
実際に、どんな言葉が子どもにとって力になるのか。
以下のような“つながる声かけ”が、よく効果を発揮します。
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「最近、気になることある?」
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「○○の好きなこと、教えて?」
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「やりたくなったら、いつでも応援するよ」
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「今のままでも、大丈夫だよ」
ポイントは、
「指示」や「評価」ではなく、共感と安心を伝えること。
実はこうした関わりには、心理学的な裏付けがあります。
たとえば、**自己決定理論(Deci & Ryan)**では、
人がやる気を出すには次の3つが必要だとされています:
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自分で選べること(自律性)
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自分にもできそうだと思えること(有能感)
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誰かとのつながりが感じられること(関係性)
また、**来談者中心療法(Carl Rogers)**では、
否定されず、受け入れられたと感じることで、
人は自分の力で前に進むことができるとされます。
これらは、不登校支援の現場でも実践されている考え方です。
■ BESCHOOLは「学び直し」の場所
BESCHOOLは、不登校の子どもたちが
「もう一度、自分のペースで学びたい」と思えたときに、
その一歩を支えるフリースクールです。
「勉強したいけど、学校には行けない」
「自分に合う場所を探している」
そんな子どもたちが、安心して通っています。
■ ご相談はいつでも
親として、焦りや不安を感じるのは当然のこと。
でも、その気持ちを1人で抱えなくても大丈夫です。
私たちBESCHOOLは、
お子さんに合った関わり方や学び方を一緒に考えていきます。
📩見学・ご相談は、いつでもお気軽にご連絡ください。
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