BESCHOOLでは、日々たくさんの子どもたちと関わっています。
子どもたちの中には、
「家にいてもなぜか焦る」
「誰にも何も言われていないのに、責められている気がする」
と話す子も少なくありません。
今日は、そんな子どもたちが抱えがちな
”見えないプレッシャー”についてお話しします。
■ プレッシャーって、どこからくるの?
不登校の子どもたちが感じるプレッシャーには、実は科学的にも説明できる「心の仕組み」があります。
① 周囲と自分を比べてしまう
「友達は学校に行ってるのに、自分は行けてない」
「同じ学年の子は進路の話をしてるのに、自分は立ち止まったまま」
これは心理学でいう「社会的比較理論(フェスティンガー)」によって説明できます。
人は不安を感じたときに、「他人と比べて自分はどうか?」を確認しようとします。
その結果、自分を責めたり、焦りを感じたりするのです。
② 親の気持ちを“想像”してしまう
「お母さんは本当はイライラしてるんじゃないか」
「このままだと心配させてばかりで申し訳ない」
実際に何も言われていなくても、子どもは大人の気持ちを“予想”する傾向があります。
これは「心の理論」や、「自動思考」といった認知行動療法(CBT)の考え方でも説明されます。
厚生労働省の『子どものメンタルヘルスに関するガイドライン』(2021)でも、
「子どもは周囲の期待を敏感に感じ取り、自己否定感につながることがある」と指摘されています。
③ 将来への不安
「このままじゃ高校に行けないかもしれない」
「自分には“普通の未来”はないのかな」
思春期の子どもたちは、「これからの人生をどう生きるか」を考え始める時期です。
これは心理学者エリクソンが提唱した「アイデンティティの確立」という発達課題に当たります。
文部科学省の不登校実態調査(2022)でも、
不登校生徒の不安要因として「進路が不透明」「将来が不安」が多く挙がっています。
■ プレッシャーは悪いものじゃない
プレッシャーを感じるのは、「ちゃんとやりたい」「このままではいたくない」という気持ちの裏返し。
それは、自分のことをちゃんと考えている証です。
だからまずは、「感じてもいい」と認めてあげることがとても大切です。
■ プレッシャーの正体に気づくと、少しラクになる
「どうして自分はこんなに焦るんだろう」
「なぜイライラしてしまうのかな」
そう思ったとき、“プレッシャーの正体”を知っていると、自分を責めすぎなくて済みます。
自分の気持ちを言葉にできるだけで、少し心が軽くなります。
■ BESCHOOLでは
BESCHOOLでは、勉強だけでなく、心の整理やモヤモヤに向き合う時間も大切にしています。
「まだ勉強の気分になれないけど、誰かと話したい」
「この気持ちをどう整理すればいいかわからない」
そんなときは、無理に頑張らなくて大丈夫です。
私たちは、「ここから始める」お手伝いをしています。
プレッシャーは、見えないけれど、とても重たいものです。
でも、その正体を知って、言葉にして、誰かと分かち合えれば
きっと前に進む力がわいてきます。
一人で抱えこまず、ぜひ私たちにお話しくださいね。
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