不登校の子どもを見守る保護者の方の中には、
「早く学校に戻ってほしい」
「このままで大丈夫なの?」
という気持ちを抱える方も多いのではないでしょうか。
それは、決して悪いことではありません。
むしろ、子どもを思うからこその“自然な感情”です。
でも実は、その思いが知らず知らずのうちに、子どもにとってプレッシャーや不安になることがあるのです。
▶「その気持ち」は自然なこと
親御さんが子どもの将来を心配するのは当たり前です。
しかし、子どもがその気持ちを「責められている」と感じてしまうこともあります。
「学校の話をされると、苦しくなる」
「がんばっていないように見えるかもしれないけど、心の中はぐちゃぐちゃ」
そんなふうに感じている子どもは少なくありません。
▶では、親としてどうすればいいの?
焦りの気持ちを抑えることは簡単ではありません。
ですが、子どもに必要なのは「安心できる関係性」です。
心理学者カール・ロジャーズが提唱した
「受容的態度(あなたのままで大丈夫)」と「共感的理解(あなたの気持ちを理解したい)」は、
不登校支援でもとても大切にされています。
また、自己決定理論(Deci & Ryan)でも、
人は「自分で選ぶ感覚(自律性)」があるときにこそ、本当の意欲が芽生えるとされています。
▶声かけの工夫:こんな言葉が届きます
子どもに安心を届けるために、こんな声かけを心がけてみましょう。
「無理に学校の話はしないから、安心してね」
「今はゆっくりでいいと思ってるよ」
「あなたの気持ちを聞かせてくれたら、嬉しいな」
重要なのは、子どもを“変えよう”とするよりも、まず“理解しよう”とする姿勢です。
かしこまった場所ではなく、食事のときや散歩に出かけたときに
さりげなく声をかけてみてはいかがでしょうか。
BESCHOOLでは、不登校の子ども一人ひとりのペースを大切にしています。
私たちは、無理に学校復帰を促すのではなく、
まず「ここにいてもいい」と思える安心な環境をつくることを重視しています。
そして保護者の方にも、
「一人で悩まないで大丈夫です」と伝えたいのです。
「早く元に戻ってほしい」と思う気持ちは、
親として自然で、優しさに満ちたものです。
でも、焦らなくても大丈夫です。
子どもは安心できる関係の中で、少しずつ、自分の力で動き出せる日が来ます。
その日を信じて、今日も一歩ずつ。
そのときのためのお手伝いをBESCHOOLにさせてください。
まずは一人で悩まずお話しください。
話すだけで楽になることはたくさんあります。
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※子どもがなぜプレッシャーを感じやすいのかについては、
過去の記事「不登校の子が感じる“プレッシャーの正体”」にて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。