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冬のはじまりに――親子でリズムを整える3つの工夫

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2025年11月6日

日が短くなり、朝晩の空気に冬の気配を感じるようになりました。
この季節は、気温や日照時間の変化によって、体のリズムや気持ちの波が乱れやすくなる時期です。
「最近、朝起きるのがつらそう」「夜なかなか眠れないみたい」——
そんな様子が見られるお子さんもいるかもしれません。

でも、これは“意志が弱いから”ではなく、季節や環境の変化に体が追いついていないだけ。
親子で少しずつ“整える工夫”を取り入れることで、無理なく冬を迎える準備ができます。


 朝の光を味方にする

冬になると日の出が遅くなり、朝の光を浴びる時間が自然と減ってしまいます。
けれども、この「朝の光」こそが、体のリズムを整える大切なスイッチ。
光を感じることで脳が“活動モード”へと切り替わり、
少しずつ体も心も動き出していきます。

朝が苦手な子の場合、いきなり「起きよう!」と声をかけるより、
まずは寝たままでも光を感じられるようにするのがおすすめです。

カーテンを少し開けて、レース越しのやわらかい光を部屋に入れるだけでも大丈夫です。
「今日はいい光だね」と一言添えるだけで、
その日が少しやさしいスタートになるかもしれません。

調子のよい日は、窓辺で数分だけ外の光を感じたり、
温かい飲み物を手に“ゆっくり朝を始める”時間をつくってもよいですね。


 夜のスマホタイムを“ひと休み”

夜になるとつい手が伸びてしまうスマホやタブレット。
でも、その明るい光は眠りを促すホルモンの働きを妨げてしまうことがあります。
「寝ようと思っても、なかなか寝つけない」というのは、
脳がまだ“活動モード”のままになっているからかもしれません。

まずは「完全にやめる」よりも、寝る30分前だけでもオフにしてみる
その間に温かい飲み物を用意したり、
明日の準備をゆっくり一緒にするだけで、気持ちの切り替えが生まれます。
「そろそろおやすみモードにしようか」と声をかけるだけでも十分。
無理のない範囲で続けていくことが大切です。


 温かい飲み物で“おやすみスイッチ”を

人は、体温が少し上がってから下がるときに眠気を感じやすいといわれています。
そのため、寝る前に温かい飲み物を飲むのはとても理にかなった方法です。

ハーブティーやホットミルク、白湯など、
お子さんが安心して飲めるもので構いません。
「夜はこのカップで飲もうね」と決めておくと、
それが“おやすみの合図”になり、心の準備にもつながります。

親子で同じ時間に同じ飲み物を飲むだけで、
一日の終わりに気持ちがほっと落ち着きます。


 一緒に整える時間を楽しむ

生活リズムを整えるというと、つい「早く寝かせなきゃ」「起こさなきゃ」と
“頑張らせる方向”に意識が向きがちです。
けれども、実は「一緒に整えていく」ことこそが、
子どもの安心を支える大事なポイントです。

「今日はどんな一日だった?」
「明日は何を楽しみにしようか?」
焦って早く寝かせようとするよりも、
そんな小さな親子の会話が、心のリズムを整えてくれます。
ゆったりとしたやりとりが、安心して眠りにつく力につながっていきます。


BESCHOOLでは、勉強や進路のサポートだけでなく、
その前提となる「生活リズム」や「気持ちの整え方」にも目を向けています。

冬のはじまりこそ、親子でやさしいリズムを作るチャンス。
焦らず、少しずつ。
光とぬくもりを感じながら、親子で“冬のリズム”を整えていけるといいですね。